166号線の飯高町栃谷から加杖坂峠方面の道路に折れ、トンネルを潜るとそこは青田である。
しばらく坂の坂を下ると、道路左手に小さなカシへの案内板が出ているので、アクセスは比較的容易である。
未舗装の急坂を駆け上ると一軒の廃屋が待ちかまえており、その裏手にアカガシの巨木がある。
民家裏にあることから、かつては人と共に生きてきたカシであろうが、現在は訪れる者もほとんど無く、薄暗い森の中に一人立つ姿は少々不気味ですらある。
いまだあまり知られていないアカガシであるが、おそらく全国でも5本の指に入るアカガシであろう。
環境省データベースからも漏れており、近いうちに登録する予定である。
この時の関西取材は新しいカメラの試し撮りも兼ねていた。
清水の舞台から飛び降りるほどの気持ちで買った新しいカメラを持参の取材だった。
写真では良くお分かりにならないだろうが、カシの根元の一方は5mほどの急な崖になっていた。足を踏ん張りながら必死に撮影していたのだが・・・途中で足場を踏み外してしまい、小規模な滑落(笑)をしてしまった。
しっかり片手には三脚を握りしめ、カメラを守るべくカメラを凝視しながら斜面を落下していったのをしっかり覚えている。背中から地面に叩き付けられたが、手が三脚を握りしめ自由な状態ではなかったため受け身も取れなかった。しかし幸い地面は軟らかい土で、ケガは免れることができたのは不幸中の幸いであった。
写真撮影にのめり込むと周囲の状況を忘れてしまう事が多いが、この時の経験は現在もよい教訓になっている。