宮園のイチョウから川辺川を遡り、対岸の中腹にへばりつくようにあるのが平野集落。
その集落の真ん中に立つのがこのイチョウだ。
斜面中腹にあるためイチョウからの展望が素晴らしく、まるで下界を上から眺めているようだ。
独立木ゆえ落雷の影響だろうか、少々枝ぶりが乱れているところもあるが、樹勢はなかなか旺盛のようだ。
雄株で、これだけの大きさでありながら気根はあまり目立たない。生育条件が厳しい環境の成せる業なのだろうか。
田口のオオイチョウとは違い悲壮感がなく、平和でほのぼのとした雰囲気が嬉しく感じる。
ご老人が一人、私が精力的に木の廻りを巡り、カメラを構えたりメジャーを出したりしているのを嬉しそうに眺めているのだった。
桃源郷のような地であった。