杉の大杉

国の特別天然記念物
 この杉は、樹齢三千年以上とも言われ、二株が根元で合着している。
◎南の杉
 根まわり二十メートル・根と幹の境界部十七メートル・樹高六十メートルである。
◎北の杉
 根まわり十六、五メートル・根と幹の境界部十三、五メートル・樹高五十六メートルである。
◎指定
 大正十三年十一月十二日であるが、新法により昭和二十七年三月二十九日に国の特別天然記念物に指定される。
 昭和二十九年九月二十六日の台風九号、昭和四十五年八月二十一日の台風十号と二回に亘り、大枝折損の被害を受ける。
◎伝承
 延喜十二年(九百十二)杉本太郎なる者が、この巨木のもとに「貴船大明神と共に祇園牛頭大王」の尊像を鎮祀したという伝説もある。 今を去る千年以前、既に大木であったことが語られている。
◎昭和三十八年三月発刊された高知県文化財保護委員会の「特別史蹟名勝天然記念物図録」第九十六に杉の大杉のことが次の通り採録されている。
 「長岡郡大豊町 杉 というところにある八坂神社の境内に二株の大スギが立っているが、南側にあるものを南大スギ、北側にあるものを北大スギといい、 両株はたがいに根元でつながっている。南大杉は北大杉よりも大きく、幹はふつうの杉のように円柱状をなさず、南側の半面が三ヵ所で板状の大きな突角をなしている。 南大杉、北大杉とも主幹は高く位置して壮観を呈している。」と銘記されている。

大豊町教育委員会 高知県緑化推進委員会・大豊町  

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杉の大杉






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杉の大杉
指 定 国指定特別天然記念物
指定年月日 1952年3月29日 
所在地 高知県長岡郡大豊町杉 八坂神社
解説板 あり     詳細を見る 
樹勢等 良好
特記事項 2本の株立ちの巨木  
お勧め度 ★★★★★
到達難易度 ☆☆☆  下車後すぐ
撮影日 2010年1月1日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周   15.0m   17.0m  
樹  高     60m     60m  
樹  齢  300年以上   3000年   
実測詳細  

押しも押されもせぬ日本を代表する巨樹の一本であろう。その存在感は石徹白の大杉と並び日本でも最右翼であろうか。
 縄文杉が発見されるまでは、日本最大のスギとして君臨していた杉の大スギ。樹齢も3000年と伝えられ、屋久島のスギ立ちにも引けを取らない。
 南大杉と北大杉が仲良く並び、夫婦杉と称されることもあるが、南大杉のあまりもの大きさに北大杉が小さく見えてしまう。
 しかし北大杉自身も巨大で、その幹周りは環境省値10.6m、高さも44mの高さが実測であり、日本でも有数のスギである。
 一方の南大杉は南側に3枚の板根を持ち、大きさをよりいっそう引き立てる役目を果たしている。地元の方に聞いてみると、かつて脇に成長していた小さなスギが、南大杉の成長により接触し癒着してしまったものだとも聞いた。よくよく眺めていると、なるほどそのようにとれなくもないようだ。
 真実の追求はさておき、特筆すべき点はその樹高であろう。
 今では絶版となってしまった天然記念物一覧によると、福島県の杉沢の大スギと並び68mとされ、日本一背の高いスギ=樹木とされたことだ。
 かつて某テレビ局が正確な樹高を計測するため、猿にひもを持たせ梢の先まで登らせたとのことだが、そのときでも60m以上あったそうである。この台風銀座の高知県で、よくぞここまで究極の成長を遂げたものである。
 現在は根元周囲を二重の柵で保護し、駐車場脇あたりは公園として整備され、梢の先まで見通せる環境となった。
そのお陰で樹高が計測できたのであるが、かつての高さは既に無く、52mに留まってしまった。頭頂部は残念ながら折れてしまい白骨化しているが、それでもこの樹高は全国でも有数な樹高の持ち主と言っても良いだろう。
 かつては70m近い樹高を誇っていたのも頷ける結果だ。
 幹の太さは、もう言うまでもないであろう。ある意味、縄文杉よりも杉の大スギの方がスギらしく、神聖さはまさに日本一。
 いかにも日本の社寺に欠かせないものだということを知ることとなるであろう。
 もうこのスギには何度訪れたことだろうか。
 訪問する度に神社の神聖な雰囲気が薄れていくのは残念だが、スギにも補修のために付けられた真鍮板が痛々しい。高速の開通により少しでも環境が良くなればと、願ってやまない昨今だ。


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