国道32号線が香川から高知県大豊町に入って間もないところ、桃原地区の集落が山の中腹に見えてくる。
心細いようなつづら折れの山道を進むと、桃原の集落に行き当たる。山の斜面になぜこのような集落が・・・・・と感じてしまうが、四国ではごく当たり前の光景なのである。
この桃原地区に熊野十二所神社はあり、駐車場の脇の斜面にあるひときわ大きな盆栽仕立てのようなスギが牡丹杉である。
1200年もの昔、京都から流れてきた巫女達が植えたものが生長していったものとされているようだ。
大豊町といえば「杉の大スギ」があまりにも有名だが、その他にもスギの名木が数本存在しているのだが、あまり知られていないのは残念である。
2010年の元日、そんな牡丹杉と約20年ぶりの再会を果たした。
かつてはスギの周囲は全く手入れがされておらず、誰も見に来ないような雰囲気で、根元まで行くのにも憚れるような雰囲気であったのだが、やはり約20年もの歳月が流れてしまうとすっかり変わってしまうものである。
早速計測に取りかかり得た値が幹周11.77m。樹高は38mであった。もうこの数値だけで全国的にも第一級の大杉なのであるが、杉の大杉の影響が大きすぎるのであろう、やはり影の存在の感は否めない。
一般のスギとは雰囲気が異なり、盆栽のようなもこもこした葉が特徴で、見ていても飽きのこないなかなか味わい深い樹形である。
このスギも他の市町村に存在していたら観光の目玉とも成りうるほどの名木であると思うのだが。
呼び名は一般的に牡丹スギと呼ばれているようで、スギの所在を聞く際に、天狗スギはどこですか?と聞くと、地元の方はわからないようであった。
道路からはスギが全く見えず、神社への案内板も全くないので探し求めるのは至難の業であろうと思われる。