松尾のアコウ(クワ科)

土佐清水市松尾
周囲9m / 樹高25m / 樹齢300年
大正13年3月3日国が指定した天然記念物

 ここには、3株のアコウがある。1つは、イスノキの幹に着生してそこから多くの気根を降ろし、地上にとどいているものもある。 2つめは、ちょっと見るとアコウが生育して巨木になったように見えるが、実はほかの木に着生し、気根が寄主の樹幹をおおっている。
 いま1つは、目どおりの周囲9m、高さ25m、ここから数十本の枝を四方に張り、東西10m、南北6mに拡がって発育旺盛である。 土佐のアコウの代表的なものであるとともに、その特性を示す標本として貴重なものといえる。幹と見える部分は多数の気根の集束したもの。

昭和56年6月 建
高知県緑化推進委員会
土佐清水市

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松尾のアコウ



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松尾のアコウ
指 定 国指定天然記念物 (自生地として)
指定年月日 1921年3月3日 
所在地 高知県土佐清水市松尾
解説板 あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項 日本有数のアコウ  
お勧め度 ★★★★
到達難易度 ☆☆☆    下車後すぐ
撮影日 2010年1月2日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周   9.80m   9.00m  10.63m
樹  高     20m     25m     21m
樹  齢  300年以上    300年   
実測詳細 高地面から地上1.3m地点を計測 

2009年暮れから、よく10年年明けにかけて、しばらく行っていなかった四国に行ってきた。
 松尾のアコウにも18年ぶりの訪問であったが、かつての雰囲気とはまったく違い、周辺も整備されてすっかり綺麗になっていた。
アコウの根元には車が乗り入れできないように改善され、見学者のために四阿までできているのはビックリ。
どこに行ってもほとんど大切にされない宿命のアコウで、ここまで大切にされているのはまことに心強い。
 アコウの樹勢は旺盛で、傷みらしい傷みもほとんど感じられないほどの元気さを誇っている。
 解説板の数値を信じるならば、30年前に幹周9mだったものが2010年には10.6m!この成長の早さには脱帽である。
 アコウは谷側にかなり傾斜して生長しており、山側の地面には、この巨体を支えるべく大きな板根を発達させ、谷に引きずり込まれないよう必死に踏ん張っている様子が手に取るように分かる。
 アコウは絞殺木とも呼ばれるとおり、ほとんどの場合幹の中に宿主となった木を隠している。絞め殺された木は不幸であったとしか言いようがないのであるが、ここまで大きく育ったのであれば絞め殺されても本望であろうか。
 港へと続く道を挟んで対面に現在絞め殺し進行中のアコウがあり、成長過程を見学するにはもってこいである。親木を絞め殺した後の中空となった幹の様子をしげしげと眺められるのだ。
すぐそばに松尾天満宮があるが、ここの御神木として祀られたのかは、はっきりとしない。
なお、国指定天然記念物と記してあるが、周辺3本のアコウを含め、松尾のアコウ自生地としての指定である。


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