市指定天然記念物 昭和46年(一九七一)7月五日指定

大イチョウ
樹高 約二十一メートル 幹回り 七一〇センチメートル

ひときわ大きなイチョウで、遊行寺境内のシンボルとなってます。境内最大の巨木は、市内で一番太い木でもあります。
 かつては高さが約三十一メートルありましたが、昭和五十七年(一九八二)八月の台風で地上六メートルの辺りで幹が折れて しまいました。今、樹木全体がずんぐりとした形に見えるのは、この時の折損のためです。折れた幹の中は空洞で炭が入っていたので 、過去に火災に遭ったことがあるようです。雨で腐らないよう折れた部分にトタン板を張って防いだところ、樹勢が回復しました。 平成四年(一九九二)の調査で六八六センチメートルだった幹回りは、平成二十年の計測では七一〇センチメートルと太くなってました。
 樹齢については、指定時の調査では幹の太さから約六五〇〜七〇〇年と推定されました。その後、台風で幹が折れた際に行われた 折損部分の年輪測定では二五〇年だったので、それ以上の樹齢であることは確かです。
ただし、イチョウの古木は根元の外周から生えた若木から育ち、元の木が枯れて中心が空洞になることがあるので、元来の樹齢は不明とせざるを得ません。 イチョウは中国原産で、日本への渡来は早くても十二世紀以降のこと、遊行寺の創建は正中二年(一三二五)なので、何れにせよこれをさかのぼることはないでしょう。
 雄株なのでギンナンはなりませんが、晩秋の黄葉はみごとです。例年十一月下旬から十二月上旬に色づきます。

平成二十年(二〇〇八)九月

藤沢市教育委員会


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遊行寺の大イチョウ




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遊行寺の大イチョウ
指 定 藤沢市指定天然記念物
指定年月日 1971年7月5日 
所在地 神奈川県藤沢市西富1-8-1
解説板 あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項   
お勧め度 ★★☆☆☆
到達難易度 ☆☆☆☆  下車後すぐ
撮影日 2009年6月15日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周   6.83m   7.10m   7.28m
樹  高     16m     21m   21.5m
樹  齢      不明    700年   
実測詳細 地上より高さ1.3m地点を計測 

遊行寺は神奈川県藤沢市にある時宗の総本山である。
遊行寺(ゆぎょうじ)と地元では呼ぶが、これは通称であって、本来の名称は「藤沢山無量光院清浄光寺」だそうだ。
広大な境内の駐車場脇にイチョウはそびえ、解説板にあるとおり折損の影響のため樹高はあまり高くない樹形だ。
かなり横に広がった樹形に見えるのが特徴と言えそうで、根元の周囲にはぐるっとベンチで囲まれており、その木陰の中のベンチに次々と人が訪れては去っていく。
樹勢は旺盛で、樹下に入ると陽射しが完全に遮られるほどの旺盛な繁茂を誇っている。
幹の一部に乳(気根)が見られるが、その数はあまり多くなく、どうやら樹齢も解説板にある数の少ない数値に近そうである。
境内には散策する人、絵を描く人、学生など絶え間無く人の往来が多くあり、藤沢市民の憩いの場となっているようだ。
感心したのは解説板の力の入れようで、ここまで詳しくイチョウについて言及している解説板は他に見たことがない。
一部論争が起こりそうなことまで書いているが、私的には感動ものの解説板であった。
藤沢市民の文化度の高さを感じさせるものであったと言っておこう。


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