神奈川県指定天然記念物

頼政神社のトチノキ


昭和三十九年十二月十五日指定

トチノキはトチノキ科に属する落葉高木で、一般に夏緑広葉樹林域の沢沿いの排水のよい適湿地を好んで生育するが、しばしば街路樹としても植栽される。 フランスでマロニエと呼ばれる樹は、この近縁な仲間である。
葉は対生、手を広げた形を呈する。五月に円錐状の花序を上向きに伸ばし、数十花を付ける。花は四枚の花びらをもち、白色で紅色をおびたぼかしがみられる。 身は渋味があって食用には適さず、ネズミに与えると三日で死ぬという。その種肉は石けんの代用に使われたこともあり、また百日ゼキの薬効もあるといわれるが、 これは渋みのもとであるサポニンを含むからである。
頼政神社のトチノキは、幹周り四・七メートル、樹高約二十五メートル、枝下約八メートルで四枝を高く伸ばしている。古木になってなお樹勢は旺盛であり、 郷土の貴重な天然記念物として、指定し保護するものである。

昭和五十八年三月
神奈川県教育委員会

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頼政神社のトチノキ



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頼政神社のトチノキ
指 定 神奈川県指定天然記念物
かながわの名木100選
指定年月日 1964年12月15日 
所在地 神奈川県足柄上郡山北町神縄477
解説板 あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項   
お勧め度 ★★☆☆☆
到達難易度 ★  下車後すぐ
撮影日 2007年7月10日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周   4.75m    6.4m   5.45m
樹  高     25m     30m     29m
樹  齢   300年以上       
実測詳細 地上1.3m部分を計測 

源頼政は源平争乱時代の武将で、源平の戦いの際に同族の義朝をすて、平清盛に味方したという変わり種の武将。
頼政神社は三保ダムのすぐ下に位置し、神縄地区の外れの河川敷際にある。
このトチノキには約18年ぶりの訪問であった。キャンプ場のひだまりの里ができたお陰で道路もしっかりと整備され、気軽に訪問できるようになっていた。
かながわの名木100選に選ばれてから一般に知られるようになったトチノキであるが、神奈川県内でここまでの巨木は他にないであろう。
主幹が折れて蓋をしている姿が痛々しいが、樹勢は旺盛のようで空いっぱいに枝葉を伸ばしている。
その昔、飢饉の際には、このトチノキの実を食べ何人もの命が救われたと語り継がれている。


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