秦野市指定天然記念物

八坂神社の大椋(ムクノキ)
Aphanantha aspera (Thunb.) Planchonb

昭和四十六年七月二十六日指定
 この大椋は峰の八幡神社の榎(枯死)。細田の権現社の榎(枯死)と共に、昔は今泉三榎と称された名木である。昔より天王山の榎と呼ばれていたが 実は椋である。ムクノキはムクエノキと称されるように、エノキと似ている種のため古人が間違え言い伝えられたのだろう。
落雷により樹勢は大分衰え主幹の梢は枯れ樹幹は空洞化しているが県下では希にみる老巨木である。

樹高二〇米 胸高周囲 六、五米

ムクノキは本州(関東地方以西)、四国、九州、朝鮮、台湾、中国などの暖帯から亜熱帯に分布し、葉は互生、卵形および卵状長楕円形で長く縁に鋭鋸歯がある。 花期は五月、若葉がのびると同時に淡緑色の細かい花が開く。
雌雄同株。果実は球形で秋に黒熟し食べられる。用途は器具材、船舶に用いられる。

昭和六十二年三月

秦野市教育委員会

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八坂神社の大椋



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八坂神社の大椋
指 定 秦野市指定天然記念物
指定年月日 1971年7月26日 
所在地 神奈川県秦野市今泉377
解説板 あり     詳細を見る
樹勢等 やや不良
特記事項   
お勧め度 ☆☆☆☆
到達難易度 ☆☆☆      下車後すぐ
撮影日 2009年1月3日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周   6.50m   6.50m    7.1m
樹  高     20m     20m   14.5m
樹  齢  200-299年    600年   
実測詳細 地上1.3m部分を計測 

秦野市駅の南西約300mほどのところにある八坂神社、駅のすぐ近くにあるとは思えないほどの長閑な環境にある
神社の周囲だけ開発から逃れたかのような雰囲気である。
ムクノキの巨木は拝殿の右手前に立っており、かなり痛々しい姿をしている。ほとんどの部分で樹皮が剥がれ落ち、南側の樹皮の一部だけで生き延びている様子である。
北側の空洞内に子孫とおぼしきムクのような若木が生長しているが、地元の方に伺うとこのムクノキの子孫ではなく、残念ながら何も関係のないケヤキとのこと。
冬場に訪れたので樹種は確認できなかったが、どうも根の様子から見るとムクのようでもあり、今後のケヤキかムクかの確認作業が必要であろう。
とりあえず周辺の宅地化は一段落ついている様子で、神社周辺の開発の気配は無さそうで安心である。
ほとんど無名に近いムクノキであるが、関東地方では貴重なムクの巨木であり、今後も長いこと健在であって欲しいものだ。


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