ある意味、日本で一番知られているイチョウの木かも知れない。
三代将軍源実朝が鶴岡八幡宮に参拝の際、イチョウに隠れていた別当(長官)の公暁に暗殺されてしまう。このことから「隠れイチョウ」の別称でも呼ばれることが多い。
このイチョウが1000年を経ているかと問われたなら、それははなはだ疑問だと言わざるを得ないだろう。この木は二代目で、実際に暗殺が行われた頃のイチョウは先代とするのが妥当と考えたい。私個人的な考えだが、樹齢はせいぜい400年前後のイチョウだと考えている。
鎌倉では長谷の大仏と、八幡宮のイチョウが頓に有名で、隠れ銀杏の名前で全国にその名を知られている。
最近は八幡宮に台湾リスが多数住み着き、参拝客の話題をさらっている。イチョウにとっての影響は不明だが、自然界のバランスが崩れるのではないかと心配する向きも多い。
誠に残念なことに2010年3月10日 午前4時40分に折からの強風によって、根こそぎ倒れてしまった。
根が完全に幹に付いた状態であり、移植してしまうという手も考えられるが、樹木医らの診断によると移植は不可能とのことらしい。
イチョウは驚異的な生命力を持つことから、あながち不可能ではないと思うのだが。
場合によっては挿し木にて子孫を残すこともできるであろうが、際限なく増えてしまうことにもなる事も想像され、ともあれ今後の動向を見守りたい心境である。