小田原市の北部、なだらかな箱根山麓にあるカヤの巨木である。
総世寺の総門に寄り添う形で成長しており、カヤ独特の美しい根張りと樹形を持っている。
総世寺は終戦時まで茅葺きの本堂が残っていたそうであるが、焼失してしまったとのこと。その際にこのカヤも類焼したそうであるが、現在見る限り特に目立った損傷もないようで、冬晴れの空一杯に枝を広げており、樹勢は極めて旺盛のようだ。
樹冠の傘の内部に入ると細かい枝の多さに驚かされる。まるで自然の造形美の妙を見せつけられているようで、まさに感動ものである。
小田原市街地から離れていることも、このカヤにとって良かったのであろう。