成就院は山北駅の北にある真言宗の寺院である。
丹那トンネル完成までは、現在の御殿場線が東海道本線としての役割を担い、山北は急勾配の地ゆえ峠越えのための補機の連結が必要で、特急や急行などの優等列車も停車し、機関区なども作られ一時は活況を呈した町である。
現在はその駅裏にひっそりと佇む感の強い成就院であるが、山門右手の斜面には大きな樹冠を持つクスノキが立っている。
まことに素直な樹形で、いかにもクスノキらしい好ましい形をしている。枝の折損も少なく、ほぼ完全な形の樹冠であろう。
地上2mくらいのところにできた大きなコブが良いアクセントとなっており、まったく資料が無く詳細は分からないが、まだまだ若々しいクスノキで、樹齢も300年前後といったところか。
成就院は山北市街を一望できる高台にあり、クスを眺めながらのんびりするのも良さそうだ。