厚木市北方、旧国道129号線沿いに2本のイチョウの巨木が並び立っており、樹齢500年とも、800年ともいわれるイチョウの名木である。市街地にあるために豪快に剪定されてしまっている。
かつては依知(えち)神社の境内であったのだが、国道建設に伴い境内は道路によって完全に分断されてしまい、現在は歩道に隣接するように立つことになってしまった。
東側の根はすべてアスファルトの下であり、かなり肩身の狭い思いをしているように見えてくる。
しかし、さすがイチョウだけのことはあり、そんな苦境にあることはどこ吹く風、大きく枝を張れない状況にありながらプードルのような可愛らしい姿で樹冠を拡げ、ある程度のバランスは保っている。
小さい方のイチョウが、大きい方に圧倒されて斜めに育っている姿が何とも微笑ましく、遠方からもよく目立ち、依知地区のランドマークのような存在である。
東側の空間には住宅ではなく公民館が建築され、大きな空間が出来たことにより、このイチョウにとっては九死に一生を得たような雰囲気である。
国道129号の新道がイチョウのはるか西方に完成したのだが、この辺りから246号に交差する金田交差点までは慢性の渋滞の名所であり、国道から逃れてきた車によって神社前も結構な交通量がある。しかも、大型車もかなりの数に上り、振動と排気ガスをモロに全身に浴びている状況。
その中でも、剪定を受けながらこれだけの樹勢を保っているのは、さすがイチョウの生命力というほかにない。