ホームページ内にもたびたび登場する樹であり、もう説明の必要もない存在であろう。
日本最大の幹周を持つとされる巨樹である。幹周りは24mを越え、根回りは33m以上を誇っている。
近くで眺めると、もうこれは岩のようであると言っても過言ではないほどの迫力である。
樹齢も1500年説から3000年説まで、諸説が飛び交っているようであるが、近年は1500年説が一般となったようである。
ご覧のとおり根張りが非常に発達しているため、幹周を計測する部位によって数値が変動するため、この樹を見る方によって印象は様々であろう。しかし根元に立って梢を眺めると、その存在感、迫力には誰しもが圧倒されるに違いない。やはり日本最大のクスであることは間違いのないところであろうか。
この日本最大のクスにも15年ほど前あたりから樹勢にかげりが見え始め、治療が必要な状況に陥ってしまったようだ。
平成8年度からは樹木医3名の指導のもと、ついに樹勢回復事業が始められた。総額で9000万円を超える超弩級の保護対策事業と言えるだろう。大クスの根の周囲を掘り起こすと、かつて使用されていたコンクリートの塊や、コンクリート製のU字溝などが出てきて、根の発達の妨げになっていることも判明した。これらをすべて撤去し、北側の根元の地面も改良し、駐車場には浸透性のタイルも貼られて万全の体制となった。
そして治療の最終年度には根元上に観光用に木道が設置され、数年に渡って行われた樹勢回復処置がひとまず終了した。
この木道に関してはあまりにも近くに作りすぎたと懸念の声も上がっているようであるが・・・・
2009年に訪問した際には、なるほど以前より葉の数が増え緑の量が増えたようではある。しかし、2年間にわたって九州には台風が上陸していない状況であり、クスとしても樹冠を拡げるチャンスであったわけだ。最良の時期に見たこととなるので、樹勢に関しては、もう少し状況を見てからの判断に任せた方が良さそうである。
2009年訪問の際には、大クスの空洞内に入ることができたので手動スライドショーにUPしておいたが、内部は将来の治療のために櫓をそのまま残し、治療をしやすい状況のまま保存してあった。内部は想像よりも狭く約8畳ほどの広さであり、出入りにはちょっと苦労させられた。
大相撲の琴欧洲関も空洞に入ったようで、やはり入るときには苦労したそうだ。後で聞いたのだが後ろからドンッ!とばかりに押されて内部に入ったとか!