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伊影山神社のイチョウ




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伊影山神社のイチョウ
指 定 石川県指定天然記念物
指定年月日 1990年9月26日 
所在地 石川県七尾市庵町ケ6の2
解説板 あり   
樹勢等 良好
特記事項   
お勧め度 ★★★★
到達難易度 ★★★☆☆  下車後徒歩20分ほど
撮影日 2014年9月23日
環境省値 解説板値 実測値
幹  周 11.35m 10.87m 11.40m
樹  高 15m 27m 25m
樹  齢       
実測詳細 ヒコバエを避け、最も小さくなる場所を計測 

 北陸地方有数の雌株のイチョウの巨樹。
イチョウの巨樹としては珍しい雌株のイチョウで、雌株としては日本一の太さを持っているイチョウかもしれない。
 富山県氷見市にある上日寺のイチョウが日本最大の雌株のイチョウとされることが多いようであるが、私の実測によると伊影山神社のイチョウの方が20〜30cmほど太いようである。
 かつては宮崎県にある去川のイチョウも雌株としては巨大で、幹周11mを超える大きさを誇っていたが、ヒコバエを整理したことや大枝の折損が相次ぎ、現在では幹周10mを割り込む状態となっているため、伊影山のイチョウが全国最大の雌株である可能性が非常に高い。
 麓の百海(どうみ)集落から農道が通じているが、軽トラック、または軽4輪以外では入らない方が良さそうである。道幅もかなり細いのはもちろん、勾配も尋常ではないため、普通車では脱輪の可能性が大いにあり、あまりにも危険だろう。
 歩いても健脚の方で約20分、まあ25分を見込めば、おそらく到達できる距離であるので、歩くのがお勧めである。

 伊影山神社の最後の急な階段を上ると、目の前の上方に覆い被さるような格好で、おどろおどろしい姿のイチョウが忽然と姿を現す。
 ほとんど野生状態のイチョウであり、周囲もたまに草刈りが行われる程度の管理状況で、街中にあるイチョウと比較しても栄養状態は良くないようだ。ここまでの巨木になったイチョウで、野性味あふれる個体は伊影山神社のイチョウくらいなものであろう。
 銀杏が落ちる季節に訪問したこともあるのだが、根元にはわずかばかり少量の銀杏が落ちているだけの状態であった。
 おそらく生き延びるのに養分を最大限に振り分け、銀杏にまでは潤沢に栄養分が回らないのであろう。姿形もご覧の通りで、野武士的な野性味あふれた樹姿を保っているのがその証拠である。
 気根も多数見られるのだが、その発達度合いはあまり芳しくなく、小さな気根がさみしく垂れるのみだ。
 日本のイチョウのルーツは対馬の琴のイチョウといわれることが多いが、この伊影山のイチョウこそが、私には日本でもっとも古いイチョウの一本であるような気がしてならない。
 イチョウ好きな方には、是非訪問しておくべきイチョウであることをお伝えしておきたい。


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