若宮八幡の境内には、6本の幹周5mを越えるケヤキが群生している、ちょっとした巨樹の森と言えそうな境内だ。
最大のケヤキは鳥居をくぐるとすぐに現れ、広い根張りを持つ堂々とした体躯を持つケヤキである。
参道の石畳に根元の生長を阻害されているが、樹勢は悪くないように感じる。
けやきの老樹にありがちな、幹は太いが背が低く、大きな空洞を開いているといった兆候も未だ見られない。
ちょうど宮司さんに話を伺うことができ、日立巨樹の会の皆さん、樹木医の方々のご活躍の話などを伺った。樹木医である川上氏は私の知り合いでもあり、彼が茨城で最大のケヤキであると言ったことを確かめるべく、幹周の計測をさせていただいた。
取手市にある「地蔵ケヤキ」よりも一回り大きく、幹周10.57mを測った。直幹高くそびえる姿はケヤキの巨樹としては貴重で、損傷も少なく風格もこちらが一枚上手であるようだ。
10年ほど前には樹勢回復治療も行われており、一部その痕跡が残ってはいるが、非情にすっきりとした爽やかな印象の木である。
若宮八幡宮の森は常陸太田市北西の高台にあるため、市街地からもよく眺められる。古い時代より大切にされてきたのが伝わってくるようだ。