願船寺は華輪山真風院願船寺と称する真宗大谷派の寺で、親鸞聖人の弟子である定信坊が開基。
かつて境内に清浄な泉があったことから願泉寺とよばれていたが、黄門様=徳川光圀さんが親鸞聖人の業績に感じ入り「難度の苦海には四十八の願船あり」と述べつつ字を改めさせたと伝わる。境内には親鸞聖人お手植えといわれるイチョウが本堂前に鎮座し、長い歴史を感じさせる寺である。
イチョウは雌株で、根を大きく広げた形で安定感抜群の姿だ。
数は少ないが一部に気根を垂らし、樹勢の良さを感じさせる。
根元から主幹上部にまで達する空洞があるが、樹勢にはほとんど影響はなく、イチョウらしい姿が特徴である。
樹皮も全体的にスベッとした印象で凹凸が少なく、非常に綺麗である。
寺ではイチョウの周囲を花壇にしたりと、とても大切に保護している様子が見てとれ、心温まる思いがする。