赤城山南麓、旧宮城村の赤城神社近くの山林に生長するブナの巨木である。
ブナと聞くと深い山の中にある木と想像されがちだが、このブナは比較的簡単に訪問することができ、また東京からも近いという、貴重な存在とも言えるブナである。
全国的に見るとそう巨大なブナという訳ではないのだが、初めてブナを見る方にとっては秀悦な部類であろうと思われる。
周囲は完全にスギの植林に覆われているが、保護の為なのであろうがブナの周囲だけポッカリと空間が空いており、あまりにも日の光を浴びすぎのように感じる。
東側に延びた枝は完全に枯れてしまっている様子で、強い陽射しが原因なのかも知れない。
根元部分の主幹にまで直接陽があたり、ブナの人気の源でもある独特の白い木肌に緑色をした地衣類が着生している姿は、残念ながらこの木ではほとんど見られない。
全身が相当に日焼けしているようで、全体的に木肌が黒っぽい珍しいブナであろうか。
幹は少々傾いて生長しており、山側の幹はねじれるような姿で巨体を支え続けており、このブナの最大の見どころだ。
赤城神社の俵杉付近より遊歩道が整備されており、徒歩約5分ほどで出会うことができる。赤城山方面へ行かれた際には、ちょっと立ち寄ってみるのも良いだろう。