環境省調査において、丸沼にカツラの大きなものがあり、かねてから訪ねてみたい一本であった。
カツラは人知れずに佇んでいることが多く、報告はされていても実際に出会えるかどうかは、今までの経験からかなり難しいと考えていた。
金精峠を越え、丸沼の湖畔を北へ向かう。あたりをキョロキョロしながら進むが、それらしいカツラは発見できずじまいである。
終点の丸沼温泉までたどり着き、諦めて引き返すが、湖が綺麗に見られるポイントがあり車を停め撮影していた。そして車に戻ろうと道路を横断すると、その先になんと大きなカツラが立っていた。なんという偶然だろう。
案内板も、解説板もまったく無いが、カツラの方から私を呼び寄せてくれたような気がした。
ちょうどカツラの生育している地だけが水を含んだ土壌で、カツラの生育に最適だったのだろう。おそらく出会えないだろうと考えていただけに、嬉しいプレゼントのような気分であった。