このケヤキを基点にして、現在の町が作られたといわれています。
町の要として、町の発展を眺めてきました。しかし、町の基点となった事が原町のケヤキの運命を左右してしまったようです。
要は、ケヤキを中心として町が作られていったため、ケヤキの周辺は道路や建物が密集し、どんどん樹勢が削がれていく事となったのです。
かつて樹勢のよかった頃(写真下段 解説板の写真)は幹周14mを越える日本有数のケヤキで、かつては日本三大ケヤキといわれたほどでした。
現在も交通量の多い交差点の真ん中に位置してしまい、排ガスと震動にさらされ続けています。弱ったケヤキによく見られる、空洞内に伸びる長い根も息絶え絶えの様子です。国道145号線バイパスが完成した事により、一頃よりは少々交通量も減少したようですが、それでもなおケヤキの生育環境としては、かなり劣悪な条件下にあると言わざるを得ないでしょう。
※1 環境省資料による
※2 現地解説板による