数年前に世に出てきたヒノキである。
今は中央道恵那山トンネルができて、ほんの数十分で飯田〜中津川間を移動できるようになったが、旧道はというと、つづらおりの連続する山深い峠道で、現在でも名うての難路である。
その神坂峠の岐阜県側に、このヒノキが発見されたのである。
駐車場から約1.5km、歩道から50mほど降りたところの急斜面に根を張っている姿は迫力満点。
空洞が幹を貫通し、人が通り抜けられるほどの大きさである。この空洞が影響しているのだろうか、樹勢はあまり盛んではないようだ。遠くから眺めても葉の数はわずかで、かなり老衰の兆候が見られるのは残念だ。
このヒノキからわずか離れたところには、もう一本の大ヒノキがある。こちらはさらに痛みが激しいが、大きさは甲乙つけがたいほどのもの。これら2本のヒノキは、まさに木曽ヒノキの代表ともいえる巨樹であろう。
環境省データベースの報告はない。