浄安杉
位置 神社の裏山三百米のところにあり
樹高 三十二米  周囲 十二米  樹齢
 浄安杉のいわれ
昔、中居神社の別当寺に円周寺と云う寺があった、この寺は泰澄大師の弟子によって創立されたと云はれている。
宝暦十年(一七六〇)四月に円周寺の住職となった人で浄安という人があったが当時は白山禅頂を目指す信者は引きもきらず 円周寺はこの人たちの為に一夜の宿を貸していた。円周寺で一夜を過した人たちは翌朝若干の金子を置いていくのが例であった、 こうした金がしまいには袋一ぱいとなったので保管に困まった浄安は夕闇迫る頃神社の裏山にある一本の杉の根元に穴を掘って埋めた、 埋め終った浄安が坂を下りていると杉の梢より「浄安鍬は」と烏が鳴いたので浄安は鍬を忘れたことに気がついた、それよりこの杉を浄安杉と呼ぶようになったと云う
(原文まま)

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浄安杉




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浄安杉
指 定 岐阜県指定天然記念物
指定年月日 1974年11月13日 
所在地 岐阜県郡上市石徹白2−48 上在所
解説板 あり     詳細を見る 
樹勢等 良好
特記事項   
お勧め度 ★★★★
到達難易度 ★★★  急な山道を約15分
撮影日 2012年6月11日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周  12.05m     12.50m
樹  高     35m     32m   計測不能
樹  齢      不明       
実測詳細 地上1.3m部分を計測

白山中居神社自体も素晴らしい巨樹の森であるのはこちらにも書いたとおりですが、拝殿前を左に折れてしばらく進むと浄安杉への案内板が目に入ってきます。
 かなり急な山道を15分ほど登りますが、途中は素晴らしいブナの巨樹が出迎えてくれたりと、なかなか見どころのあるコースです。そろそろあごが上がりかけた頃に、目の前に巨大な杉が現れますが、浄安杉であることを示す案内板などは一切ありません。
しかし、気づかずに素通りしてしまうようなことは絶対無いでしょう。
 登り口にある案内板では浄安杉は一本のスギとして説明していますが、ほぼ間違いなく合体したもののようで、多分4本が癒着して成長したものだと思われます。
緩やかに地滑りでもしているのでしょうか、坂の谷側の幹が異様に膨らんでおり、坂の上の方にある幹からの圧力が凄まじいことを物語っています。
 高地面を基準にしてざっくり測った幹周は12.5mで、環境省のデータ値よりも大きく出ましたが、これは1988年に計測したもので、それから24年、多分成長した分なのでしょう。
 残念ながら、開けた場所にないので樹高は測れませんでしたが、25〜30m程度の高さを持っているようでした。
樹齢に関してははっきりとしないのですが、合体木であることを考慮に入れると、500〜600年程度の樹齢だと思われます。
 坂の下から眺める樹形がもっとも重量感があり、上からは意外にも華奢でスマートな樹形なのにはビックリ!
自然のままの天然杉であるのか、寄せ植えした人工のものであるのか、非常に興味をそそられることとなりました。
 石徹白に来たのであるならば、白山中居神社の荘厳な雰囲気、石徹白の大杉の神さびた雰囲気と共に、是非見ておきたい巨樹の一本あることは間違いないでしょう。


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