全国にも数少ないイチイの森。境内にはスギやアスナロなどの種も生育しているが、イチイが最優占種であり、貴重な例といえるであろう。
本殿の前にある一本がもっとも古木然とした姿で、綺麗な実を実らせていた。本殿右奥にもっとも大きいと目されるイチイがあり、樹肌はイチイらしからぬすべすべとした、一見カヤのような雰囲気を与える。北海道の八雲でイチイの天然林を見たことがあるが、この森のイチイの何と健全なことか。北海道のイチイは地面にはいつくばるような格好で、必死に生きていく姿勢を見せていたのに対して、この森のイチイは長閑で、どことなく人生?樹生を謳歌しているような雰囲気であった。
同じイチイでも、根付いた地の違いによって、これほどまでに形相が変わるものかと改めて考えさせられる。
※1 環境省資料による