国指定天然記念物
杉沢の大スギ

 根元の周囲二二・六五m、目通り幹囲一二・六m、樹高約五〇m、推定樹齢は約六〇〇年といわれる。
 樹勢はなお旺盛で、スギの巨樹として有数のものである。根元より九m辺から枝幹が数本分かれ、平行してのびて樹姿すこぶる見事である。 幹の分れに幣帛を納め、神木として信仰し、樹皮は産婦に霊験があると信じられている。また、この木が女に化して伊勢参宮したとの伝説もある。
 寛永二〇年(一六四三)、二本松藩主丹羽光重が領内を巡検して、杉沢の大スギと名づけたという。杉沢の名もこのスギによる。
 ※なお、推定樹齢は一,〇〇〇年ともいわれている。

    二本松市教育委員会

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杉沢の大スギ




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杉沢の大スギ
指 定 国指定天然記念物
指定年月日 1943年8月24日 
所在地 福島県二本松市杉沢字平
解説板 あり     詳細を見る 
樹勢等 良好
特記事項   
お勧め度 ★★★★
到達難易度 ☆☆☆  下車後すぐ
撮影日 2012年6月28日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周  12.80m  12.60m   12.0m
樹  高     45m     50m     38m
樹  齢  300年以上    600年   
実測詳細 地上1.3m部分を計測

全国に数多いスギの中でも、その端正な樹形と旺盛な樹勢は他に類を見ない存在です。
 完全な独立木であり、スギらしいスギという点では日本一と言ってしまっても良いかもしれません。
 目立った損傷もほとんどなく、空洞の開口も現在は見られない。
かつては小さな空洞が西側に開いていたそうですが、旺盛な樹勢によって、それも閉じられてしまったようです。
太平洋側に近い地に成長していますが、そのルーツは日本海側のウラスギにあると言われています。
 確かに枝のしだれ具合、葉の付き方などを見ると、ウラスギ系統の血を引いているようにも見えてきます。
 保護対策も極めて優秀で、木道の設置状況、解説板の位置、簡単な資料館の存在など、素晴らしい環境を保っている点でも出色の存在と言えるでしょう。
 岩代町から受け継いだ二本松市の保護姿勢には学ぶべき点も多いと思われます。
 原発事故から1年たった2012年初夏、しばらくぶりに訪問したところ、かつての壮大な樹形、有り余る樹勢の旺盛さは影を潜めたように感じてしまいました。
全体的にスカスカとは行かないまでも、葉の量が減ってしまったと実感。以前には見えなかった幹が見えたりしており、やや樹勢に衰えの兆候が出てきた様子です。
奇跡的に落雷の被害も受けたことが無いとされる本樹。かつては樹高68mとも言われ、日本で最も背の高いスギと言われたこともありましたが、現在では40mには若干届かない樹高のようです。
 周囲の放射線量は0.4μ㏜ほどで、ただちに影響は無い範囲のようです。


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