館山市街地の北のはずれ、山本地区にあるビャクシンの古木で、
木幡神社の御神木とされているが、その木幡神社からは約300mほど離れて立っている。
かつては境内だったのかも知れないが、現在では原野の中に一本だけポツンと置き去りにされたような格好だ。
しかし、その雰囲気がこのビャクシンにはお似合いで、非常に珍しいビャクシンの独立木と言えるだろう。
普通ビャクシンは海岸沿いを好む樹種であるが、最も近い海岸線からも3.5kmほど離れている貴重な存在でもある。
東側上部の枝が折れたのであろうか、バランスの崩れた樹形をしているが、これが逆に印象に残る強烈な個性のある樹形と言えるだろう。
ビャクシンの古木としては樹勢は旺盛で、お決まりの枯れて白骨化した枝などもほとんど目立たない。
南房総の暖かい気候がよほどマッチしているのだろうか。
「沼のビャクシン」と並んで、房総ではお勧めのビャクシンである。