別名を垂乳根のイチョウとも言い、やはり乳の出ない母親たちの心の拠り所となっていたイチョウの巨樹である。
私の所属する巨樹の会が、95年6月の「サライ」に日本一のイチョウとして発表してから6年、2001年の環境省の日本の巨樹・巨木林調査で晴れて日本一のイチョウとして認可された。
このイチョウだけは数多くのイチョウの中でも別格の大きさで、日本一の巨樹とされる蒲生の大クスと比較しても決してひけはとらず、むしろこちらのほうが大きいような印象さえ受けるから驚きである。幹周りの22mという数値は、旧環境庁方式によって計測されたもので、実際現場に私も居合わせたが幹の凹凸に沿って測られたため少々大きな数値となっている。気根を極力避け、もっとも不利となるように計測した値が18.8mであり、通常の範囲内での測定では20mほどの数値となるであろう。
それでも全国各地に存在するイチョウとは次元の違う大きさである。
全世界を歩いたわけではないから確かではないが、中国や韓国にもこれほどの大きさのイチョウの情報はないようで、世界一のイチョウとして考えても良いのかもしれない。
国指定、それも特別天然記念物に一刻も早く指定されるべき巨樹であろう。日本の宝と言ってしまっても過言ではない巨樹の一本である。
と思ったら、2004年の9月に念願が叶い、国の指定を受けたそうである。まずはめでたし。
※1 環境省調査による
※2 現地解説板による