青森県十和田市のT氏よりブナ発見の情報はこの夏に既に入っていた。秋には調査に行こうと考えていたのだが、その後地元の新聞に日本2位のブナ発見との見出しで発表された。
やはり案内人無しでは到達できないようで、T氏にお願いをし、2007年10月後半にようやく調査に向かうことができた。
林道から徒歩5分ほどで念願のブナに到着。
いとも簡単に到達できたのは嬉しいが、あまりものアクセスの良さが逆に心配へと変わっていく。
ブナはこれだけの大きさでありながら、ほとんど傷みのない綺麗な姿で立っていた。
空洞も腐れも大枝枯損もまったく見られず、未だ成長段階にあるように見えるのはちょっとした驚異であった。
計測の結果、幹周は単木では日本一の6.01mを計測。樹高も高く、29mとの計測結果が出た。
訪問時はちょうど紅葉の真っ最中で、このブナも朝日を浴びて綺麗な紅葉を見せてくれていた。
周辺のブナは完全に伐採され尽くしているが、このブナだけは3本に分かれているからという理由で伐採から免れたという。
地元の木樵達の間では、三本に分かれた木には神が宿るという考えがあり、頑としてこの木の伐採を受け付けなかったからだとも聞く。
白神山地ではなく、十和田湖周辺にブナの大木が発見された事に意義があるだろう。
これからは「森の神」を宝として守っていかなければならない。安易な開発やエコツアーなど、今までの反省を省みてから行って欲しいところだ。