「屋久島の縄文杉」

長瀬

 

巨木と言われて、全くの素人の私が、1番始めに頭に浮かんだのは、定番の『屋久島の縄文杉』です。巨木の玄人のみなさんから見たら、ひねりがないかもしれませんが、屋久島の森で感じたことを書こうと思います。
 
 私が屋久島に行ったのは縄文杉を見るためではなく、宮之浦岳に登るためでした。宮之浦岳は、九州最高峰の山で、雨が多いため屋久杉等の独特な植物が生い茂っています。
山の高さも高いため(1935m)、九州本島よりさらに南部にありますが、冬には山頂に積雪もあるそうです。下から登っていくと、風景が、立ち枯れの木→湿原→大きな岩がごろごろする尾根と、とんどん変わっていくおもしろい山でした。

と、私の目的はあくまでも山で、宮之浦岳に登る前に白谷雲水峡でコケと屋久杉の世界を思い存分堪能した私にとって、縄文杉は通り道ぐらいの認識しかありませんでした。


 縄文杉のまわりにくると、急に人は多くなり、人をかきわけかきわけ前にでると、そこに大きな縄文杉がありました。大きな感動があるのかな、と自分に期待したのですが、感じたのは、悲しい感じでした。そりゃ、7200年も生きていたら、ものすごいおじいちゃんなんだから、弱っているのはわかるんですが、それにしてもなんか元気がなさすぎるよう見えました。森でみた他の木には感じなかった痛々しいような気持ちになりました。後で村の人に聞いたところによると、見世物台を作るために、周りの木を切ってしまい、そのせいで樹に太陽があたりすぎてしまい、樹についていたコケは全部死んでしまったそうです。本当だったら、人間の「見たい」という欲望のせいで、本来の木のエネルギーを奪い取ってしまったのです。

私が屋久島の杉の生命感を感じたのは森でみた名前のついていない木たちでした。だれもいない森でしずかにしていると、森の中にはたくさんの音が満ちていました。風、水、葉っぱのすれる音。よくわからないけど、森からエネルギーを受け取っているような気持ちになるから不思議でした。

見せ物になってしまった縄文杉は本当にかわいそうです。きっと昔の森に戻って欲しいと願っているでしょう。

 皆さんはきっと縄文杉をご覧になった方も多いですよね。
たくさんの巨木をみてこられた皆さんはどのようにようにお感じになったでしょうか?

 


<紹介文>

長瀬さんは、会社の同僚です。本格的な山登りもすると思えば、スキュバーダイビングもし、アクティブな女性です。さらにお茶や華道もたしなみます。大阪の女らしく会話の最後に必ず「オチ」を入れて笑わせてくれます。
何でもできる長瀬さんですが、1つだけ足りないものがあります。それはお婿さんです。
只今お婿さんを募集中です。みなさんよろしくお願いします。

花子     


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