「水楢変化 小黒川のミズナラ」

arboles

春のミズナラ

みどりの日。
「ミズナラ?」まだ巨樹を見始めて間もなく、どんな木なのかさえ分かりませんでした。
小黒川沿いの細い道をさかのぼっていきます。何回か川を越え空が広くなった場所に、その空いっぱいに枝を広げる美しい樹がありました。それがミズナラ、ドングリのなる木でした。


 



夏のミズナラ

ふと思い立った敬老の日、再会したミズナラは緑に包まれていました。
「みどりの日には葉がなくて、敬老の日に生い茂っているなんて」と思いながら木の周りを歩きます。
一匹のミヤマクワガタの死骸が落ちていました。まだ暑さは厳しいけど、夏の終わりです。





秋のミズナラ

初めての神坂峠越え。深い霧に包まれた神坂大檜と神坂峠、峠を越えた阿智村はカラマツの黄葉。
果たしてミズナラはどうなっているのだろう。現れたのは思わずさけんでしまうような黄金に輝く姿。
ミズナラとしては全国最大級、国指定の天然記念物、枝振りは日本一。
いろいろほめ言葉はありますが、まさかこんなに美しい変化を見せるなんて思ってもみませんでした。
地面を埋め尽くす葉の隙間にドングリを見つけました。





冬のミズナラ

年が明けて冬、思い切って雪道を抜けてみよう。
少々無茶をして小黒川沿いの凍った雪道を(慎重に)進みます。
ミズナラの前の広場は一面雪野原でした。葉を落とした枝にところどころ雪が積もり、川の音以外に音のない世界に立つミズナラ。訪問者のノートには去年の日付が残るだけです。
「大まきの岩清水」を汲みに降りたら雪が舞い始めました。
だんだん激しくなり、音も色もない世界に変わっていきました。

小黒川のミズナラはあの場所に立ち、数え切れない季節の移り変わりを見てきた・・・。
その一部をちょっとだけ共有したような、巨樹巡り一年目です。


画像の掲示板に良くおいでくださるarbolesさん。
岐阜県にお住まいで、最近巨樹の魅力に魅せられた御様子。ここ一年間は中部地方の名だたる巨樹をお巡りになられたとのこと。新しいデジカメもご購入されたそうで、2003年も更なるご活躍を期待しております。

高橋




百人一樹TOPHOME |


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